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睡眠時無呼吸症候群と歯科

睡眠時無呼吸症候群という病気を聞いたことがあるでしょうか?
睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が止まる病気です。
寝ている間の無呼吸に私たちはなかなか気付くことができないために、検査・治療を受けていない方がいると推計されています。
とても怖い病気なのですが、実は歯科医院で作るマウスピースも治療方法の選択肢の1つになっています。
この病気は、睡眠中に舌の根元が喉の奥に沈んで気道を塞ぐことによって起こります。そのため無呼吸状態の繰り返しが発生し、結果的に低酸素状態が続いて睡眠の質が低下し、日中の強い眠気や疲労感を生じてしまいます。睡眠時無呼吸が続くと血管や心臓に負担がかかり高血圧や不整脈心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こしやすくなります。
重症と診断された場合は、CPAPと呼ばれる睡眠中に持続的に空気を送り込む装置をつけることがあります。軽症から中等症の場合はスリープスプリントと言うマウスピースを装着して眠る方法があり、これによって舌の沈下を防ぎます。このスリープスプリントは歯科医院で歯型を取り作成するものであり、医科からの紹介状があれば健康保険適用で行われるようになっています。
命に関わる病気です。当院では、専門的なスリープスプリントの作成を行っております。もし日中に強い眠気のある人や高血圧のある人は、一度受診してみてください。

歯科医師 丸山達也