名古屋市北区、春日井市の矯正治療は徳倉歯科口腔外科・矯正歯科または春日井予防こども・おとな矯正歯科
診察・相談のご予約はこちら
0568-35-7830
閉じる
お知らせ
①咬合挙上板と②咬合斜面板という矯正装置について解説します(わかりにくいので番号をつけます)
【どのような効果があるか】
①咬合挙上板
上の前歯が下の前歯を隠して、下の前歯が見えない歯ならびをされている場合に、この装置を使うことで下の前歯が前から見えるようになります。
②咬合斜面板
上の前歯が下の前歯を隠して、下の前歯が見えない歯ならびをされている場合に、この装置を使うことで下の前歯が前から見えるようになります(①と同じ)。
これに加えて、下顎が前方に成長するように促します。噛み合わせが装置使用前よりも前方になります。
【作用原理】
①咬合挙上板

上の前歯の裏側にプラスチック(レジン)の板を装着します。奥歯には固定するためのバンドを装着します。下の前歯がこの板に当たります。そうすると奥歯が噛めなくなります。人の歯は、噛めないと噛む相手方の歯を探して挺出(伸びる)します。ちゃんと支える骨も増えますから安心してください。
結果として、噛み合わせが挙上されることになり、下の前歯が前から見えるようになります。
②咬合斜面版

装置の見た目は同じです。ちなみに前から見られても装置は見えません。
下の前歯が、①の装置と同じように上の歯の裏側に装着した板に当たります。結果として①と同じ作用が発生します。異なる点もあります。板が斜面になっているので、下の前歯は、前方に下顎ごとすべります。この作用により下顎の前方成長を促します。
【推奨対象者】
①小児でも成人でも使用できます。
②小児、特に小学生に使用します。下顎の前方成長は、成長期でないと効果が発現しません。
【痛みやトラブルなど】
①②共通
奥歯で噛めないため、最初は不快です。小児は比較的早期に慣れてしまいますし、奥歯も数ヶ月で噛んできます。
装置の間に汚れが溜まります。清掃がややしにくいです。小児の場合は親の仕上げ磨きが必要です。
痛みはないことが多いですが、稀に下の前歯に痛みを感じることがあるかもしれません。
②
噛む位置が安定しなくなることがあります。
【使用期間の目安】
小児であれば、3ヶ月から6ヶ月が多い。
成人の場合は、もう少し長い可能性がある。
いずれにせよ1年以上使用することは少ない。