最近、たくさんの種類の”電動歯ブラシ”が売られています。皆さん一度は手用歯ブラシと電動歯ブラシどちらを購入するか迷われた経験があると思います。 実は手用歯ブラシを適切に使うことができていたら、わざわざ電動歯ブラシに変える必要はありません。 国際活動「コンクラ共同計画」という総説によると、電動歯ブラシの方が手用歯ブラシに比べてプラーク（汚れ）の除去と歯肉炎の改善効果が、短期的にも長期的にも高かったそうです。 ですが、歯科医師を対象としての比較を行なったところ、手用歯ブラシがもっともプラーク除去効果が高かったという報告もあります。 このように一概に電動歯ブラシがいいというわけではないないのです。 また、電動歯ブラシには、ブラシ部分に種類があります。 ①高速運動歯ブラシ ベッドが機械的に往復、回転する。 ②音波歯ブラシ 音波振動する。 ③超音波歯ブラシ 超音波を生じる。 この電動歯ブラシの種類の違いによるプラーク除去率の違いはないとされています。 あくまで道具ですから、機器の性能よりも、電動歯ブラシを上手に使えるかどうかで結果が決まってきます。これはどの道具でも同じですよね。電動歯ブラシは、そのヘッドの動きの種類によって動かし方や当て方が異なるので、「私は電動歯ブラシか手用歯ブラシのどちらが合うのかわからない」という方はお気軽に歯科医師、歯科衛生士に相談してみてくださいね 歯科衛生士長　黒宮真桜