お知らせ

矯正治療は見た目だけが綺麗になると思っていませんか?

矯正を始める方は、「見た目を綺麗にしたい」と思い矯正を始める方が多いようです。
実は、歯の矯正をすると見た目だけではなく、たくさんのいいことがあります。
お口の機能には、噛む、飲み込む、発音する、表情を作る、唾液分泌をするなどのさまざまな働きがあり、その中でも一番大切なのは「よく噛める」ということです。
よく噛めるには「良い噛み合わせ」は大切な要素です。
歯がないところにインプラントや入れ歯を入れることで、噛み合わせがよくなるということはありますが、歯がある状態で噛み合わせをよくするとなると矯正治療という方法がベストです。
噛み合わせがよくなるとよく噛むことができ、たくさん「唾液」がでるようになります。
唾液には、お口の中が虫歯になりやすい状態になってしまっても、元の状態に戻そうとするとっても大切な力があります(緩衝力)。
他にも食べ物を消化したり、噛んだ物に粘り気を与え飲み込みやすくするなどのさまざまな働きがあり、唾液が出ることはとても重要なことです。
よく噛んで消化がよくなると胃腸にも優しく、健康寿命を伸ばして80歳のときに20本以上歯があるようにする(8020運動)こともできるようになります。
達成しているご高齢の中には、歯ならびが悪い方がほとんどいなかったという結果がでています。たしかに、八重歯のおばあちゃんやおじいちゃんって見たことがないですよね。
歯の一部に負担がかかってしまう良くない噛み合わせの状態では、より多くの歯を残すことが難しいということがわかります。
このように矯正は見た目の改善だけではありません。
将来歯をたくさん残すことにも繋がります。ぜひ歯並びを良くして、ご自身の歯を長く使えるようにしていきましょう!

歯科衛生士長 黒宮実桜