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お子さんの歯のケガはどう対応すればいい?

お子さんの歯のケガは、転倒による前歯のケガが最も多くなっています。
お子さんが転んだりして、「痛がって泣いている。血が出ている。」という場合、保護者の方は迷いなく歯科を受診するでしょう。
そうではない場合…
痛みがすぐ治った、血が出てない。
という場合は、歯科を受診するか迷うこともあるようです。
しかし、このようなケースこそ要注意です。
見た目には何もなくても、歯の周りの組織にダメージが及んでいることがありますし、時間がたってから痛みが生じることもあります。

また、歯をぶつけて乳歯が抜けてしまったときに、「少ししたら生え変わるからこのままでいいかな」と考える保護者様もいらっしゃるのですが、これは絶対にNGです。
乳歯の奥で成長してる永久歯の芽に、ダメージが及んでいることも多いのです。
迷うようなら、歯科医院でみてもらいましょう。

さて、歯のケガのうち、永久歯が抜けるのは緊急性ナンバーワンです。
早く植え直してもらうほど、元に戻る可能性は高まります。
治療の成功率が高いのは受傷から3時間以内と言われています。
抜けてしまった場合その歯は、牛乳に入れて歯科医院を受信してください。
※牛乳アレルギーのお子さんの場合は避けましょう
学校の保健室に稀に置いてある「歯牙保存液」というようなものには絶対につけないでください。
水道水には塩素が含まれるため、水洗いもダメです。牛乳が最も良いのです、覚えておいてくださいね。

早めの対応が治療の成功には大切だということがお分かり頂けましたでしょうか。
歯のケガをされた時、全身の異常がない限りは、すみやかに歯科の受診をしてもらえればと思います。

歯科衛生士長 恩田和